今回は前回の「イラストレーターでペンツールを使わずに作る桜」とは花の形の違う桜のイラストの作り方の紹介です。
桜のイラストはたくさんの形や色違いでありますね。今回の桜のイラストは一見オーソドックスに見えますが、よ~く見ると、おしべの中にも花があるのが分かるかと思います。
ちょっとした事ですがほんの一工夫でかわいいイラストに仕上がります。イラストレーターならではの機能を使ってさっそく作ってみましょう。
最初に少し丸めの楕円を作って下さい。塗り、線なしで。
ここで、桜の仕上がりが違ってきます。コロンとした桜のイラストにしたいので、少し横幅がある方が可愛く仕上がります。
上図のように[アンカーポイントの追加]を2回繰り返して増やして下さい。
「ダイレクト選択ツール」を使って、最上部のアンカーポイントを上図のように下げます。
これで花びららしくなってきましたね。
このままでも十分花びらに見えますが、今回は花びらの先端を尖らせたいと思います。
「アンカーポイントの切り換えツール」を使って、上図のように最上部の左右2か所をクリックして尖らせて下さい。
このままの方が好みだという方は切り換えなくていいですよ。
花びらを回転コピーして、桜を作ります。
「選択ツール」で花びらを選択した後、「回転ツール」を選択して、花びらの一番下のアンカーポイントを<Alt+クリック>したら上図のように設定し、そのまま<Ctrl+D>を3回繰り返して下さい。
これで桜の形になったと思います。
まだ、花びらが5枚重なっただけの状態なので、「形状モード」をつかって一つの桜の花にします。
5枚の花びらをすべて選択したら、上図のように「合体」をクリックして1つのパスにして下さい。
「楕円ツール」と「角丸長方形ツール」でおしべを作ります。
Step06で作った桜を見ながら大きさを調整してください。
まず、おしべを「グループ化」します。
Step07で作ったおしべをすべて選択したら[右クリック→グループ化]。回転コピーの仕方はStep05を参考にして下さい。
「形状モード」を使っておしべの中心に花を作ります。
おしべをすべて選択したら、上図のように「中マド」をクリックしてください。
これでおしべの中心にお花ができました。
上図のように、おしべと、桜の中心を合わせて下さい。
おしべの中にもお花がある、かわいい桜のイラストができたと思います。
イラストレーターならではのちょっとした小技ですね。
花びらや先端の形、色を変えたりすると、また印象の違う桜ができますので、色々な桜のイラストを作ってみて下さい。