Photoshopで写真をスタンプ風に加工する方法

を紹介します。

以前イラストレーターでかすれスタンプ風に加工したイラストの作り方でスタンプ風のイラストをご紹介しました。今回はPhotoshopを使って、小物や雑貨の写真でスタンプ素材を作ります。写真は素材の背景が白か透明の方が作り易いですが、切り抜きを行えば作る事ができます。

本物のスタンプのようなかすれ具合や、様々な色の設定の方法もご紹介しています。

Step01 背景が白の素材を用意する

背景が白の素材を用意する

背景が白または透明の写真を用意します。ない場合は、ざっと切り抜きをして下さい。

今回はshutterstockで購入した写真を使います。
(上記写真はshutterstockで購入した写真です。こちらの写真を使用する際は必ず同サイトで購入し使用して下さい。)

Step02 素材をシャープにする

素材をシャープにする

[フィルター→シャープ→アンシャープマスク]で素材をシャープにします。素材全体がくっきりしました。

Step03 ハイパスを設定する

ハイパスを設定する

[フィルター→その他→ハイパス]で輪郭をくっきりさせます。

Step04 写真を白黒にする

写真を白黒にする

[イメージ→色調補正→2階調化]で白黒にします。

Step05 背景の白い部分を消去する

背景の白い部分を消去する

[選択範囲→色域指定]で白い部分をスポイトでクリックします。設定後、白い部分を消去(Ctrl+X)します。これで、スタンプにする素材部分だけが残りました。

背景が白でない場合は、ここで消しゴムツールなどを使って、いらない部分を消して下さい。

Step06 レイヤーをコピーしてぼかしを適用する

レイヤーをコピーしてぼかしを適用する

レイヤーをコピーし下にあるレイヤーを選択します。

[フィルター→ぼかし→ぼかし(ガウス)]を設定しインクがにじんだような感じにします。ぼかしを大きくしすぎると、後でかすれた感じが出にくくなります。

ぼかしを適用した状態

ぼかしを適用した状態

素材全体がぼやけた感じになりました。これがインクのにじみを表現します。

Step07 ノイズを適用する

ノイズを適用する

上のレイヤーを選択します。[フィルター→ノイズ→ノイズを加える]を設定。
素材を荒くします。設定を大きくしすぎると白いつぶつぶした部分が目立ちすぎてしまいます。

ノイズを適用した状態

ノイズを適用した状態

ノイズを加えたので素材の表面がザラザラしたようになりました。

Step08 2つのレイヤーを結合し完成

2つのレイヤーを結合し完成

[2つのレイヤーを選択→右クリック→レイヤーを結合]をします。インクのにじみと、スタンプのザラつきがうまく表現できました。

これでスタンプ素材の完成です。あとは、よりスタンプらしく見せるためのかすれ具合や、色の変更をします。

Step09 スタンプのかすれを作るブラシを設定

スタンプのかすれを作るブラシを設定

ブラシを設定します。ソフト円ブラシを選択します。続いて、テクスチャのぺプルボードを選択し各設定をします。

テクスチャのぺプルボードは、ブラシメニューの「摩耗性テクスチャ」の中に入ってます。ブラシの大きさや、テクスチャの各設定は素材に合わせて調整して下さい。

Step10 スタンプのかすれを作る

スタンプのかすれを作る

スタンプ素材のレイヤーにレイヤーマスクを追加します。

ブラシの色を[#000000]に設定。ブラシでスタンプ素材を部分的に塗り、スタンプがかすれたように見せます。

分かり易いように背景にビンテージ用紙を配置しています。

Step11 スタンプの色を変更方法

スタンプの色を変更方法

スタンプ素材が黒だけではつまらないので、色々な色に変更します。

スタンプ素材のレイヤーの上に新規色相・彩度レイヤーを追加します。色彩の統一をクリックし、あとは好きな色を設定します。その後、[右クリック→クリッピングマスクを作成]で完成です。

完成

使う写真はなるべくなら背景が白または透明の方が手間が省けます。なかなか気に入った小物や雑貨の写真がない場合は、身の周りにあるものを撮影してもいいですね。撮影する時は白バックでとると加工がしやすいです。

たくさんのスタンプ素材を作る場合はアクションに登録して、作業を効率よく進めるのもお勧めです。

グラデーションを使って色の変更をしても、面白いのでぜひいろいろとお試しください。

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