イラストレーターで3Dの球体にパターンとロゴを配置します。
3Dのマッピングという機能は、自分で作成したパターンやロゴを、立体的な3Dオブジェクトに配意することができます。
今回は3Dを使って球体を作ります。そこにチェック柄のパターンとロゴを球体の立体にそって配置します。シンボルにパターンやロゴを登録する方法も紹介していますので、せひチャレンジしてみて下さい。
正方形を作成し、移動ツール(Shift+Ctrl+M)で右横にコピーします。2つの正方形を選択し、今度は下にコピーします。
対角の正方形の色を設定しチェック柄にします。
(関連記事:イラストレーターでチェック柄の作り方)
4つの正方形(チェック柄)を移動ツールで横にコピーします。(Ctrl+D)を8回繰り返してチェック柄を複製し、10個のチェック柄を並べます。
横に並べたチェック柄を移動ツールで下にコピーします。(Ctrl+D)を3回繰り返してチェック柄を複製し、5列のチェック柄を並べます。
これでチェック柄のパターンの完成です。
並べたチェック柄をすべて選択し、シンボルパネルにドラッグして登録します。
ロゴを作成しアウトライン化します。チェック柄と同じくシンボルパネルにドラッグし登録します。
[塗り:ffffff・線:なし]に設定し、正円を作成したら、左のアンカーポイントを削除(Ctrl+X)します。これで半円ができました。
半円を選択し、[効果→3D→回転体]で3Dの回転体オプションを開きます。[位置:前面]にし、プレビューにチェックを入れたら、マッピングをクリックします。
プレビュー画面の濃いグレーのマス目は球体の裏面になり、明るいグレーは球体の表面になります。マス目の中心が、球体の表と裏の中心になります。
[シンボル:チェック柄]に設定します。このままだと球体の一部分にしかパターンが配置されないので「面に合わせる」をクリックします。すると、登録したチェック柄のパターンが球体全体に配置されました。
シンボルに登録したチェック柄のパターンが、立体的に配置されました。
※今回[表面の陰影は]設定していません。
ロゴを配置する球体を用意します。
球体のオブジェクトをコピー(Ctrl+C)→前面ペースト(Ctrl+F)します。ペーストした球体を選択し、アピアランスパネルの「3D回転体(マップあり)」をクリックします。
3Dの回転体オプションを開き、マッピングの「アートをマップ」を開きます。[シンボル:ロゴ]を選択し、プレビューを見ながら、ロゴの位置や大きさを調整します。
※アートにマップのダイアログは、角をドラッグして大きく表示できます。
球体にロゴが配置されました。まだ球体の塗りとパターンが一緒になっているので、パターンが表示されない状態になってます。
2つの球体をアピアランスを分割します。これでグループ化されます。ロゴの球体だけを選択し、グループ解除(Shift+Ctrl+G)をします。
(参考記事:アピアランスを分割とはなんでしょうか?)
それぞれクリップグループになっているので、ロゴのクリップグループだけを選択し、クリッピングマスクを解除(Ctrl+Alt+7)します。
ロゴの球体のレイヤーの中から、ロゴの以外のレイヤーを削除(Ctrl+X)します。これで、ロゴの背景にチェック柄のパターンが見えるようになりました。
3Dの球体にパターンとロゴの配置が完成しました。
球体にパターンとロゴがきれいに配置されました。今回は球体だけですが、もちろん球体以外でもできます。パターンもチェック柄だけでなく、色々なパターンを配置してみて下さい。
今回、球体の陰影の設定はしませんでしたが、陰影をつけるともっと立体的になります。作成するものに合わせて、色々な設定を試してみて下さい。