Photoshopで色かぶりを補正して料理の写真をおいしく見せる方法です。
室内で料理の写真を撮ると、写真全体が青白かったり、オレンジ色で覆われてしまう事がありますね。今回はそんな色かぶりをした写真を、レンズフィルターを使って補正します。
調整レイヤーを使うので、画像が劣化しないので納得いくまでやり直すことができます。
色かぶりとは、写真を撮る時にカメラのホワイトバランスの設定が照明に合っていない時に起こります。写真全体が、赤、青、緑のような色で覆われた状態を色かぶりといいます。
特に料理の写真では、色かぶりをしてしまうとおいしさが半減してしまいますね。室内だけでなく、ホワイトバランスの設定が合っていなと屋外でも起こります。
色かぶりの補正方法はいくつかありますが、基本は補色(反対色)を利用することです。補色と聞くと難しく感じてしまいます。色の話は難しくなるので補色を図で見ると分かり易いと思います。
光の三原則・色の三原則の補色の関係図になります。ぞれぞれ対角線上にある色が補色(反対の色)になります。
調整する時は、青色の色かぶりは、青色に偏っているので黄色を足し、赤い色かぶりはシアン(水色)を足します。ちょっと違うかもしれませんが、色のバランスが偏って崩れた状態なので、補色で色を中和するような感じです。なので、写真が「青みがかっている時は暖色系」「赤みがかっている時は寒色系」を足す、と覚えて置くと補正しやすいと思います。
蛍光灯の下で撮影すると、青みがかったり、緑がかった色かぶりをしやすいです。
レイヤーパネルの新規調整レイヤーのアイコンをクリックし、レンズフィルターを作成します。フィルターのプルダウンをクリックすると、たくさんの種類のフィルターが表示されます。
今回の写真は青色の色かぶりなので、暖色系の中から補正できるカラーを選択します。写真を見ながらレンズフィルターの色や適用量を調整します。
青みがかった写真に、赤みが加わり暖かい雰囲気がでましたね。全体に青白く、あまりおいしそうに見えなかった料理が、出来たてのように見えるようになりました。ほんの少しでも、補正するだけで印象が大きく変わります。
白熱電球の下で撮ると、赤みがかった色かぶりを起こしやすいです。
赤みがかった色かぶりなので、寒色系のフィルターを設定します。今回はフィルターメニューの中に合うレンズフィルターがないので、カスタムで設定をします。
カラーサンプルをダブルクリックし、カラーピッカーを表示します。写真を見ながら色を選択して、適用量も調節します。
赤みが軽減され、本来の色味が出てきました。料理の写真は、赤みがある方がおいしそうに見えますが、赤みが強すぎてもおいしさが半減しますね。
色かぶりの補正はできましたが、写真が少し暗いので少し明るくします。新規調整レイヤーのレベル補正を作成し、スライダーを左に動かして明るくします。
全体に暗すぎる写真は、色かぶりを補正する前に、明るさの調整をしてからの方が補正しやすいです。
赤い色かぶりが軽減されました。色かぶりは照明だけでなく、周りの色が反射して起きることもあります。写真によっては、レンズフィルターを重ねた方が補正しやすい場合もあります。
色かぶりの補正は、補色を使って補正すると分かっていても、なかなかぴったり合う色ができるまで難しいです。何度もやり直さないといけない時は、調整レイヤーが便利ですね。