イラストレーターでタータンチェックのパターンを作ります。
タータンチェックのパターンはチェック柄と違い、斜めのラインを入れるので作るのが難しいですね。
タータンチェックのパターンの作り方は色々ありますが、今回は斜めに変形したオブジェクトを並べて作る方法です。初めは難しいですが、コツをつかむと模様の太さや位置を変えて、たくさんの種類を作る事ができます。
新規ドキュメント「400px×400px」のサイズにし、「新規オブジェクトをピクセルグリッドに整合」のチェックを外します。
オブジェクトを配置しやすいように定規とグリッドを使います。[表示→定規→定規を表示]、[表示→グリッドを表示]で2つを表示します。
タータンチェックの横の模様から作ります。模様の長方形はすべて[塗り:あり・線:なし]になります。
長方形ツールで「5px×60px」の長方形を作ります。シアーツールをダブルクリックし、水平に45°斜めに変形します。
斜めに変形したオブジェクトをドキュメントの左上の角に配置します。左上のアンカーポイントが「X:0px・Y:0px」の位置にくるようにします。
オブジェクトを選択し、移動ツール(Shift+Ctrl+M)で10px右にコピーします。選択したまま、(Ctrl+D)を44回してオブジェクトを一列に並べます。
これがタータンチェックの一番太い模様になります。
長方形ツールで「5px×30px」の長方形を作ります。Step03と同じくシアーツールで水平に45°斜めにします。斜めに変形したオブジェクトの左上のアンカーポイントが「X:0px・Y:80px」にくるように配置します。
Step05と同じく移動ツール(Shift+Ctrl+M)で10px右にコピー、(Ctrl+D)を41回し一列に並べます。これがタータンチェックの中太の模様になります。
長方形ツールで「5px×10px」の長方形を作ります。Step03と同じくシアーツールで水平に45°斜めにし、オブジェクトの左上のアンカーポイントが「X:0px・Y:190px」の位置にくるように配置します。
Step05と同じく移動ツール(Shift+Ctrl+M)で10px右にコピー、(Ctrl+D)を39回し一列に並べます。
Step09で並べたオブジェクトを選択します。移動ツール(Shift+Ctrl+M)で10px下にコピーし、(Ctrl+D)を2回します。全部で4本の細い模様ができました。
これでヨコの模様が完成です。
各模様の色を設定します。色は自由に設定して下さい。
すべてのオブジェクトを選択したら、リフレクトツールを選択します。一番上のオブジェクトの、左上のアンカーポイントを(Alt+クリック)し、-45°回転コピーします。
横の模様がタテにコピーされました。
ここで模様が重なっていない場合は、(Alt+クリック)した位置がずれているのでやり直してください。
タテの模様を選択したまま10px下に移動します。移動ツールか、カーソルで移動して下さい。
タテとヨコの模様が交差して、模様が交差する部分に正方形と長方形ができるようにして下さい。
タータンチェックのタテ・ヨコの模様ができました。次はベースの色を設定します。
タータンチェックのベースの色にするオブジェクトと、ガイド用のオブジェクトを作成します。
長方形ツールでドキュメントと同じサイズ「400px×400px」の正方形を2つ作ります。[塗り:#e60000]の正方形を模様のオブジェクトの後ろに配置し、[塗り・線なし]の正方形を最背面に配置します。
これでタータンチェックができました。
完成したタータンチェックのオブジェクトをすべて選択し、スウォッチパネルにドラッグします。これで、タータンチェックのパターンの完成です。
イラストレーターで作るパターンは、後でサイズや角度を変えても劣化しない良さがあります。さらにスウォッチパネルから取り出して、編集することもできるのでとっても便利な機能ですね。