線パネルでは、線の太さを設定するだけでなく、線の両端の形や、角の形を変える事ができます。また点線や矢印も作る事ができます。
細かな設定をすることで、オブジェクトの印象も変わってきますので、ぜひこの機会に線パネルを使いこしてください。
メニューバーの[ウィンドウ→線]で表示します。ショートカットキー[Ctrl+F10]
線幅:線の太さを設定します
テキストボックスに直接値を入力するか、ポップアップメニューの一覧から数値を選択し、線の太さを設定します。線はパスを中心に位置します。
※(初期設定はパスを中心に線幅が設定されます。線の位置を変えるには、線の位置を使って設定します。)
線幅を0ptにすると[線:なし]になります。1pt=(0.35mm)
線端:線の両端の形を設定します(オープンパスのみ適用)
[バット線端]:線の両端の形が直角形になります。線はアンカーポイントから飛び出しません。
[丸型線端]:線の両端が丸い形になります。アンカーポイントから半円が飛び出します。飛び出した半円の大きさ(半径)は、線幅の半分(1/2)の大きさになります。
[突出線端]:線の両端の形が直角形になり、アンカーポイントから飛び出します。飛び出た部分の大きさは、線幅の半分(1/2)の大きさになります。
角の形状:パスの折れ曲がった角(コーナーポイント)の形を設定します
[マイター結合]:角が尖った形になります。(尖らない場合は、比率で設定します。)
[ラウンド結合]:角が丸い形になります。丸の半径は線幅の1/2の大きさです。
[ベベル結合]:角が面取りされたような角張った形になります。
[比率]:マイター結合の、角の尖りを設定します。
角の長さが「線幅」×「比率」を超えるとベベル結合になります。マイター結合を選択しても、比率の値によって自動的にベベル結合になります。
コーナーポイントの角度によって、比率が変わってきます。値は1~500まで設定可能です。
線の位置:線をパスのどの位置にくるようにするか設定します
[線を中央に揃える]:パスを中心に線を配置。
[線を内側に揃える]:パスの内側に線を配置。
[線を外側に揃える]:パスの外側に線を配置。
※オープンパスには適用しません。クローズパスのみ適用します。
線の位置でオブジェクトの大きさが変わります。アピアランスを分割する前に、線の位置が正しく設定されているか必ず確認してください。
(参考記事:アピアランスを分割とはなんでしょうか?)
破線:破線・点線を作ります
破線にチェックを入れ、テキストボックスに値を入力して、破線・点線を作ります。
破線・点線についてはイラストレーターで破線・点線の作り方で詳しく説明していますので、こちらを参考にして下さい。
矢印:線の両端に矢印を作ります
矢印の種類を選択して、矢印を作ります。
矢印については矢印のイラストの作り方(イラストレーター)で詳しく説明していますので、こちらを参考にして下さい。
プロファイル(可変線幅プロファイル):線の太さに強弱(太細)をつけます
プロファイルのメニューには6種類の線が登録されています。一番太い部分が線幅で設定した線の太さになり、元に戻すには均等を選択します。
オープンパスの場合、線端を設定できます。クローズパスには、角の形状を設定できますが、線の位置は使用できません。
「軸に沿って反転」「軸を基準に反転」は、パスを軸にして、線の向きを変えます。線幅ツールで線の太さを変えたものにも使用できます。
線幅ツールを使用した記事もあるのでこちらも参考にしてみて下さい。曲線の矢印の描き方(発想の逆転編)