イラストレーターで文字をオブジェクトの形に合わせて変形する方法をご紹介します。
イラストレーターの「エンベロープ」という機能を使って、文字をオブジェクトの形に合わせます。文字を一文字ずつ、オブジェクトに合せて変形することもできますが、それでは手間がかかってしまいとても大変です。ですが、この「エンベロープ」を使用すると、とても簡単に文字をオブジェクトに合せることができます。
文字を入力し、文字を配置したい形のオブジェクトを作成します。
フォント、オブジェクトは任意の形で構いませが、複合パスのオブジェクトは実行できませんので気を付けて下さい。文字は自動的にオブジェクトの形に合わせて変形しますので、文字の大きさの設定は特にしなくて大丈夫です。
(参考記事:ハートのイラストの描き方2(イラストレーター))
オブジェクトを最前面、文字を最背面に配置します。
※レイヤーパネルで確認して、オブジェクトと文字のレイヤーの重なる順番が合っていれば、アートボード上で直接文字とオブジェクトを重ねて配置しなくても大丈夫です。
文字とオブジェクトを選択したら、[オブジェクト→エンベロープ→最前面のオブジェクトで作成]をします。
文字をオブジェクトの形に合せて変形することがでしました。最終的によければ「分割・拡張」します。
「分割・拡張」すると、エンベロープオブジェクトとしての編集はできなくなるので気を付けて下さい。
エンベロープを適用したオブジェクを選択し、コントロールパネルの「オブジェクトを編集」ボタンを選択。
「塗り」のボックスをクリックし、スウォッチパネルを表示して色を変更します。「線」のボックスをクリックすると、線の色・太さなどを変更することもできます。
「オブジェクトを編集」をクリックして、文字のバウンディングボックスを表示します。マウスポインタをバウンディングボックス内にあてると文字が表示されるので、ダブルクリックして文字内容を変更できる状態にします。フォントを変更するには、コントロールパネルの「フォント」や文字パネルを使って変更できます。
エンベローブを適用したオブジェクトを選択し、コントロールパネルの「エンベロープを編集」をクリックします。これで、最背面に配置したオブジェクトのパスが表示され、形を変えることができます。
例としてダイレクト選択ツールで、アンカーポイントの位置を下に移動してみました。するとオブジェクトの形に合わせて文字も変形します。
基本の文字の変形についてはこちらを参考にしてみて下さい。(関連記事:イラストレーターで文字を加工、変形する方法)