イラストレーターでペーパータグのイラストをご紹介します。
素材の中でも、「紙」や「布」の素材は色々な場面で登場します。特にペーパータグのイラストはアレンジがしやすいので色々なデザインに使うことができます。デザインがさみしい時や、何かもうワンポイントをプラスしたいときにとても重宝する素材です。
今回作るペーパータグは、色々な場面で利用しやすいように、後で色々なアレンジができるようにシンプルに作っています。
Ctrl+\でグリッドを表示し、[長方形ツール:100px×200px]の縦長の長方形を作成します。
「アンカーポイントの追加ツール」を選択し、上図のように、左右の角から水平に中央向かって「20px」、左右の角から下に「40px」のところに全部で4つのアンカーポイントを追加します。
「アンカーポイントの削除ツール」に切り換えたら、上の角のアンカーポイントを2ヶ所クリックして削除します。これでペーパータグの枠ができました。
[オブジェクトを選択→効果→スタイライズ→角を丸くする]で[半径:5px]に設定します。角の丸みの形がよければ、アピアランスを分割します。
(参考記事:アピアランスを分割とはなんでしょうか?)
「楕円ツール」を選択したら[10px]の正円を2つ、[20px]の正円を1つ作成します。この正円を、[小・大・小]の順番に重ねたら、「整列パネル」でタテ・ヨコの中心を揃えます。
上図のように、ペーパータグのオブジェクトの上に3つの正円を重ねたら、「整列パネル」でタテの中心を揃えます。
2つの複合パスを作ります。
1回目は、ペーパータグと小さい正円を選択し、[パスファインダーパネル→前面オブジェクトで型抜き]をします。
2回目は、大・小の正円を選択し、同じく前面オブジェクトで型抜きをします。これで、ペーパータグと、大きい正円に穴が空きました。
「ペンツール」を選択し、上図のようなパスを描いて紐を作ります。紐の形状は「線パネル」で線端を丸く設定します。
「はさみツール」を選択します。上図のようにペーパータグのオブジェクトから少し外れたところで、パス上をクリックしてパスをカットします。
カットしたパスを選択して最背面に移動(Shift+Ctrl+[)します。
ペーパータグのイラストが完成しました。思っていた以上に簡単に作ることができたと思います。基本の作り方が分かると、ペーパータグや紐の形は色々とアレンをすることができますね。
ペーパータグの形は図形ツールの組み合わせで、色々な形を作り出すことができます。(関連記事:図形を組み合わせでフレームを簡単に作る方法(イラストレーター))
配色は好みになりますが、A・Bでは使いやすい配色を設定しました。
Cのペーパータグの紙の部分はアピアランスパネルで2つの塗りを重ねています。上の塗りのパターンは[パターン→装飾→フォルスター→splatterz]・[描画モード:乗算]・[不透明度:40%]に設定しています。
あとは、イラストを配置したりPhotoshopでテクスチャなどの加工をしたりと、色々とアレンジしてみて下さい。