イラストレーターのグリッドは、直線を線を引いたり、図形を配置する目安になるのでとても重宝します。必要に応じてグリッドの間隔を変えることができます。
また、アンカーポイントを置く場所が的確に分かるので、ペンツールの練習にも最適です。
グリッドとは、ドキュメント全体に方眼紙のようなマス目で表示されるガイドです。
グリッドを目安にして、オブジェクトを作成したり並べたりするので、定規やガイドと併用して使うことが多いです。
また、ペンツールを使用した時、アンカーポイントや方向点の向きや角度などの位置が分かりやすいので、イラストレーター初心者の方の、ペンツールの練習にも便利です。
ガイドと同様に画面上に表示されるだけなので、印刷はされません。
こちらもチェック!:イラストレーターのガイドの作成と基本的な使い方
[表示→グリッドを表示]で、アートボード全体にマス目状のグリッドが表示されます。グリッドを非表示にする時は[表示→グリッドを隠す]を選択します。
グリッドは用途に合わせて、線の間隔・本数などを変更することができます。
[編集→環境設定→ガイド・グリッド]でダイアログを表示します。
項目 | 内容 | |
カラー | グリッドの色を設定します。オリジナルの色も設定できます。 | |
スタイル | グリッドを表示する線を実線か点線にするか決めます。 | |
グリッド | 太い線で表示されます。 | |
分割数 | 太いグリッド線の中間に表示される細い線。太いグリッド線の間に、分割する線の距離(本数)を決めます。 | |
背面にグリッドを表示 | チェックを外すとグリッドがオブジェクトより上に表示されます。 | |
ピクセルグリッドを表示 | ピクセルプレビューモードで表示した時に、表示倍率が600%以上になると1px間隔のグリッドが表示されます。 |
「グリッド:10㎜」「分割数:10」の設定の場合、10㎜の中に10本の線が入り、分割数の間隔が1㎜になります。
左図はオブジェクトより前にグリッドが表示された状態です。
右図はプレビューモードでピクセルグリッドを表示させた状態です。ピクセルグリッドは表示倍率が600%以上になると見えます。
グリッドの間隔が小さい(狭い)と、表示倍率によってはグリッドが表示されません。
これは間違って設定しているからではありません。細かすぎるので一時的に表示されないだけです。表示倍率を300%以上にすると1㎜間隔など細かいグリッドが表示されます。