切り抜いた画像の境界線の汚れをきれいに取り除きます。
画像をきれいに切り抜いたと思っても、背景の上に配置すると、切り抜いた画像の境界線が目立つことってありますね。今回は画像を直接切り抜いた後に、画像の境界線をきれいにする方法をご紹介します。
- 目次
- 1. 切り抜いた画像の境界線が目立つ例
- 2. 境界線をきれいに処理する機能とは?
- 3. 黒マット削除を使用して境界線の汚れを取り除く方法
- 4. 白マット削除を使用して境界線の汚れを取り除く方法
- 5. フリンジ削除を使用して境界線の汚れを取り除く方法
上図のように、一見きれいに切り抜いた画像でも、背景に合わせると境界線が目立ちます。この切り抜いた境界線の汚れを「フリンジ」と呼びます。
この状態では背景から浮いてしまって、どんなに素敵なデザインをしても、とても残念な仕上がりになってしまいます。
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今回はshutterstockで購入した写真を使用しています。
(写真は全てshutterstockで購入した写真です。こちらの写真を使用する際は必ず同サイトで購入し使用して下さい。)
切り抜き画像の境界線をきれいに処理する方法は3種類あります。
「フリンジ削除」「黒マット削除」「白マット削除」があり、境界線の色に合わせて使用します。この3つは[メニュー→レイヤー→マッティング]から選択します。
背景が透明の時は境界線が目立ちませんが、白い背景を合わせると切り抜いた境界線が黒く目立ちます。
※元画像の背景色が反射してる部分は処理できません。境界線のみの処理になります。
切り抜き画像を選択して、[メニュー→レイヤー→マッティング→黒マット削除]を選択します。
これで境界線に黒く残っていた汚れがきれいに取り除かれました。元画像の背景色の反射は、覆い焼きツールなどで修正します。
拡大すると境界線が黒く残った状態と、きれいに除去された状態がよくわかると思います。
背景に合わせると境界線が白く目立ちます。
[レイヤー→マッティング→白マットを削除]を選択します。
境界線の白く目立っていた汚れがなくなりました。
背景に合わせると境界線が目立ちます。
フリンジ削除は「黒マット削除」「白マット削除」を使用しても境界線の汚れがきれいに削除できない時に使用します。
黒マット削除を使用すると境界線がかえって白く目立つようになりました。白マット削除を使用すると境界線が粗く黒っぽく目立ちます。
[レイヤー→マッティング→フリンジを削除]を選択します。
ダイアログが表示されるので、数値を設定します。今回は例として「5px」ですが境界線によって値が変わってきます。
拡大してみるときれいに削除されているのが分かります。
今回の画像の境界線の処理は、画像によってきれいに取り除くことができないこともあります。画像に合わせて直接切り抜いたりマスクを使用したりと、切り抜き方を分けてみて下さい。
マスクを使って境界線を調整する方法もあるので、こちらも参考にしてみて下さい。Photoshopできれいに切り抜く!ふわっとした髪の毛の切り抜き方法