Photoshopでジュエリーをより魅力的に見えるように写真を加工します。
ジュエリーを撮影すると、ピンボケをしているわけではないのに、実物より物足りなさを感じることがあります。
全体に明るくなりすぎたり、キラキラして輝いている部分が反射してしまい、見づらくなることがあります。しかも写真は実物よりも平らに見えるので立体感が薄れます。
そこで今回は、陰影を強くしてジュエリーの金属やダイヤモンドにメリハリをつけ、より魅力的なジュエリー写真に加工します。
Photoshopで加工する写真を開いたら、写真のレイヤーをコピーします。
キズやホコリがひどい場合は先にコピースタンプツールなどで消して下さい。
今回はshutterstockで購入した写真を使います。
(上記写真はshutterstockで購入した写真です。こちらの写真を使用する際は必ず同サイトで購入し使用して下さい。)
[フィルター→その他→ハイパス]でダイアログを表示します。プレビューを見ながら、輪郭が少し見えるくらいに設定します。
ハイパスフィルターを適用したら、[描画モード:オーバーレイ]・[不透明度:80%]に設定します。
ここで無理に輪郭をはっきりさせると、粗い仕上げになってしまうので気を付けて下さい。
「焼き込みツール」を選択し[ブラシ:ソフト円ブラシ] [範囲:中間調] [露光量:24%]を設定します。
焼き込みツールで金属やダイヤモンドの光りすぎてる部分をなぞって、少し明るさを抑えます。影になっている部分もメリハリをつけるため、さらに暗くなるようになぞります。
※各設定は画像の状況に合わせて下さい。焼き込みツールでなぞる部分も画像の様子を見ながら少しずつ調整して下さい。
焼き込みツールと同様にメリハリをつけます。「覆い焼きツール」を選択し、[ブラシ:ソフト円ブラシ] [範囲:中間調] [露光量:22%]を設定します。
少し明るくしたい部分、影が暗すぎるところをなぞります。やりすぎると、粗くなるので気を付けて下さい。
金属とダイヤモンドの境目の陰影が強くなり、全体にメリハリが出ました。焼き込み・覆い焼きツールを切り換えながら調整して仕上げて下さい。
陰影を強くし過ぎて不自然にならないように注意してください。
焼き込みツールを選択中に、Altキーを押し続けると、その間は覆い焼きツールに切り換わります。
焼き込み・覆い焼きツールでは修正できない細かいキズやホコリは、コピースタンプツールなどで消します。
写真の補正をする前に、コピースタンプツールなどを使用してキズ・ホコリを消すことが多いですが、状態によって使い分けて下さい。
ジュエリーの魅力を引き出す写真加工の完成です。
金属やダイヤモンドの境目の陰影が強くなったので、全体にメリハリがつきました。光りすぎて明るすぎた部分も、明るさが抑えられて見やすくなったと思います。
キズやホコリを消すのが苦手な方は、無理にコピースタンプツールなどで消す必要はないと思います。「焼き込み・覆い焼きツール」だけでも、陰影がはっきりしてメリハリがでるので、十分ジュエリーの魅力を引き出すことができます。