イラストレーターで写真をいくつもの丸で切り抜いたようなフレームを作ります。
イラストレーターではPhotoshopのように実際に画像を切り抜くことができません。なので今回は、以前ご紹介した「複合パス」・「クリッピングマスク」を使って、一枚の写真をたくさんの丸で切り抜いたようにみせます。
この2つの言葉を聞くと難しそうに思えてしまいますが、驚くほど簡単に作る事ができます。
イラストレーターで写真を開きます。
今回はshutterstockで購入した写真を使います。
(上記写真はshutterstockで購入した写真です。こちらの写真を使用する際は必ず同サイトで購入し使用して下さい。)
「楕円ツール」で正円を作り、メインの場所(一番見せたい部分)に配置します。
※配置する時に正円から写真が見やすいように[塗り:なし]にしています。[塗り・線:あり]でも構いません。
まずは右側に正円をコピーします。
[正円を選択→Shift+Ctrl+M]で移動ダイアログを表示します。「正円の大きさ+間隔」を水平方向に設定し、コピーをクリックします。
これで右側に正円が移動コピーしました。今回は例として「正円の大きさ:215px」「間隔15px」にしてあります。
同じように左側にも正円を移動コピーします。これで横一列に正円が並びました。
Step03で並べた正円の列を選択し、移動ダイアログを開いたら垂直方向を設定して、下に移動コピーします。
Ctrl+Dで移動コピーを繰り返します。これで全部で9つの正円ができました。
この状態では一度にたくさんの丸いフレームを作る事ができないので、正円を複合パスにします。
[すべての正円を選択→右クリック→複合パスを作成]をします。レイヤーパネルを確認すると複合パスが作られているのが分かります。
(参考記事:複合パスとは?(Illustrator))
今度は[画像と複合パス(正円)を選択→右クリック→クリッピングマスクを作成]をします。
クリッピングマスクが作成され、正円の中から写真が見えるようになります。
(参考記事:イラストレーターのクリッピングマスクの使い方)
この状態でもいいですが、ちょっとのっぺりした印象なので、少し立体感を出します。
[クリップグループを選択→効果→スタイライズ→ドロップシャドウ]でダイアログを開きます。プレビューを見ながら、大げさにならないように設定します。
これで正円一つひとつのに、ドロップシャドウが追加され立体感が出ました。
イラストレーターで写真をいくつもの丸で切り抜いたようなフレームを作る事ができました。
正円以外にも、他の形や写真を文字で切り抜く方法(イラストレーター)のように文字で写真を切り抜く事もできます。
今回のようにイラストレーターで画像を使用した時は、ファイルの保存に注意しないといけまません。保存の仕方に不安がある方はイラストレーターのリンク画像と埋め込み画像を参考にして下さい。