切り抜いた画像に影を合成します。
切り抜いた画像をそのまま他の背景に配置すると、のっぺりとしていかにも合成といった感じになります。今回は切り抜いた画像に影を合成し、配置した背景に違和感なく馴染むようにリアルな影を作成します。
切り抜いた画像をそのまま他の背景に配置すると、とても違和感があります。なんだか宙に浮いているような感じに見えます。
右図は切り抜いた画像に影を合成した状態です。影があるだけで、木の上に置かれているように見せることができます。
画像を切り抜きます。
切り抜きの方法は画像をパスで切り抜く方法(Photoshop)やPhotoshopで背景を透明にする方法などがあるので、画像に合わせて切り抜いてください。
今回はshutterstockで購入した写真を使います。
(上記写真はshutterstockで購入した写真です。こちらの写真を使用する際は必ず同サイトで購入し使用して下さい。)
切り抜き画像のレイヤーサムネイルをCtrl+クリックし、選択範囲を作成します。これで切り抜き画像の形の選択範囲ができます。
新規レイヤーを作成し[編集→塗りつぶし→ブラック]で選択範囲を塗りつぶしたら、選択範囲を解除します。これが影になります。
塗りつぶしたレイヤーを、切り抜き画像のレイヤーの下に移動します。
塗りつぶしたレイヤーを選択し、Ctrl+Tでバウンディングボックスを表示します。バウンディングボックスの上の真ん中のポインタをCtrlキーを押したまま、影を作る方向にドラッグします。
※後で影の形や角度は調整できます。
影の縁を背景と馴染ませるために、塗りつぶしをぼかします。
[フィルター→ぼかし→ぼかし(ガウス)]でプレビューを見ながら、影らしくなるようにぼかします。
塗りつぶしたレイヤーにレイヤーマスクを追加します。グラデーションツールを選択し、「黒~白」に設定します。レイヤーマスクサムネールを選択し、影の角度に合わせてドラッグします。
塗りつぶした影にグラデーションがかかり、より影らしくなりました。
ぼかしたりグラデーションをかけると、思っていた影の形と違ってくることがるので、ここで位置や形などを調整します。
よければ「不透明度」で影の濃淡を調整します。
変形した影の角度や形によっては切り抜いた画像の下にも影が必要になります。(ここでは切り抜き画像の底の部分に影を作ります)
再度Step03~04と同じ工程で影を作ります。画像の下の部分から少しだけはみ出して見えるように下にずらします。
ぼかしフィルターでStep06より小さめにぼかします。
消しゴムツールで余分な影を消します。切り抜き画像の底の部分だけを残しています。
切り抜き画像に影を合成することができました。
切り抜き画像が白バックで撮影したように見えますね。ぼかしとグラデーションの効果でリアルな影になっています。
他の背景に配置すると、影があるのとないのではかなり印象が違います。
配置する背景によって影がきれいに馴染むよう[描画モード:乗算]に変更して下さい。