クリップでメモ用紙を挟むイラストを作ります。
今回はクリップでメモ用紙を挟んでいるように見せる方法を2つご紹介します。1つ目はクリッピングマスク、2つ目はクリップのイラストを分割して使う方法です。
どちらの方法もきちんとクリップがメモ用紙を挟んでいるように見えます。クリップだけでなく他のイラストにも応用として使えるので、ぜひ覚えてほしいワザです。
クリップとメモ用紙のイラストを用意します。
メモ用紙の上にクリップのイラストを配置します。クリップのイラストはブレンド拡張する前のモノを使用しています。
クリップのイラスト:イラストレーター クリップのイラストの描き方
メモ用紙のイラスト:コルクボードのイラストデザイン(イラストレーター)
「ペンツール」を選択します。上図のようにメモ用紙からクリップを見せる部分をパスで囲みます。
クリップを囲んだパスとクリップを選択し、Ctrl+7でクリッピングマスクを作成します。
パスで囲んだ部分が見えるようになるので、クリップがメモ用紙を挟んでいるように見えるようになりました。
(参考記事:イラストレーターのクリッピングマスクの使い方)
上図ではクリップが見えるはずの部分が見えなくなっています。マスクの形を調整してクリップを見えるようにします。
「ダイレクト選択ツール」でマスクのアンカーポイントを選択して、クリップが見えるように位置を調整します。クリップが見えてしまっている部分があれば同じよう調整します。
クリッピングマスクを使って、クリップでメモ用紙を挟んでいるように見せることができました。
クリップのイラストをCtrl+C→Ctrl+Fで前面ペースします。
コピーした前面のクリップを選択し、線の形状を[線端:バット線端]に切り換えます。
クリップの外側(上図の赤く覆われている箇所)のアンカーポイントを「ダイレクト選択ツール」で選択して削除します。
アンカーポイントは「ダイレクト選択ツール」で、ドラッグして囲むと上下に重なっているパスが一度で選択できます。
※背面のクリップは見やすいように非表示にしています。
メモ用紙のイラストを2つに分割したクリップのレイヤーの間に入れます。これでクリップがメモ用紙を挟んでいるように見えるようになります。
クリップを2つに分割してメモ用紙を挟んでいるように見せることができました。今回はクリップを2つに分割しましたが、メモ用紙からはみ出る高さや挟む向きによって、クリップの分割する数を変えて使います。
クリップを分割する方は手間がかかるので、使い勝手はマスクの方がいいかもしれません。
ただ、どちらの方法もきれいにクリップでメモ用紙を挟んでいるように見せられます。それぞれ使いやすさがあるので状況に応じて作ってみて下さい。