イラストレーターの「長方形グリッドツール」で方眼紙のパターンを作ります。
方眼紙のパターンは線を複製して作れますが、「長方形グリッドツール」ではもっと簡単に作る事ができます。数値の入力だけで思い通りのマス目の数や間隔を作れるので、線を複製するより楽かと思います。
方眼紙のイラストの作り方もご紹介していますので、ぜひチャレンジしてしてみて下さい。
「長方形グリッドツール」をダブルクリックして、ダイアログを設定、外枠に長方形を使用に☑を入れてください。例として、50pxの正方形にタテ・ヨコに9本の線が入るようにしました。
これで、正方形に5px間隔に線(グリッド)が入ったオブジェクトができます。
まずは、すべての線の色を[#84c6ed]に設定します。続いて線幅を変更、外枠と中心のタテ・ヨコ(十字)の線を[0.4pt]、その他は[0.25pt]にします。
レイヤーパネルを使います。グループ化されたレイヤーを開き、一番下の正方形をコピーします。コピー元(最背面)の正方形を[塗り・線:なし]に設定し、パターンのガイドにします。
続いてオブジェクトをすべて選択し、スウォッチパネルにドラッグして方眼紙のパターンとして登録します。
これで方眼紙のパターンは完成です。あとは、オブジェクトに方眼紙のパターンを適用します。
「長方形ツール」で四角形を作成し、塗りに先ほどの方眼紙のパターンを適用します。太い線と細い線が崩れずに、しっかり方眼紙のパターンになりました。
あとは方眼紙としては中心がずれているので、パターンの位置を調整し方眼紙らしく背景を作ります。
パターンの中心がズレてるので位置を調整します。
移動[Shift+Ctrl+M]でダイアログを開き、パターンの変形に☑を入れます。プレビューを見ながらマス目がちょうどいい位置にくるように調整します。
(参考記事:オブジェクトの形を変えずに中のパターンだけを変形する方法 (Illustrator CS5))
パターンの位置の調整は、個別に変形や好きな形に切り抜くクリッピングマスクを使ってもいいと思います。
方眼紙に見えるように、オブジェクトの外側に縁を作ります。
オブジェクトを選択し[オブジェクト→パス→パスのオフセット]で、パターンのオジェクトより大きいオブジェクトを作ります。パスのオフセットで作ったオブジェクトに[塗り:ffffef]を設定します。
方眼紙のパターンと方眼紙の完成です。
「長方形グリッドツール」は簡単にマス目が作れるとても便利なツールです。しかも縦と横の線数も別々に設定ができます。
線幅や線の本数、色を変更すると、いろいろなタイプの方眼紙のパターンが作れます。ステーショナリー系の背景は幅広いジャンルで使えるので重宝しますね。