今回はサインペンで塗りつぶしたようなイラストの作り方をご紹介します。
手書きで落書きをしたようなイラストですね。一見、簡単そうに見えますが、塗りつぶす作業って結構面倒ですよね。
そんな面倒に思える作業も、「効果」を使えばあっという間にできてしまいます。アレンジすれば文字だけでなくキャラクターも手書き風にできます。色々と応用がききそうですね。
好きな文字を描きます。今回は輪郭と塗りつぶし部分が必要なので太めの文字を選び、アウトライン化をします。
文字のアウトライン化については「イラストレーターで文字を加工、変形させる方法」に詳しく載っていますので参考にしてみて下さい。
どの文字でもいいので、1ヶ所文字の線を「グループ選択ツール」を使ってクリックしたら、コントロールパネルのカラー(線)を選択しすべての文字の線を選択します。
アピアランスパネルで線の太さを3ptにします。
手書き感を出すため文字のラインを少し崩します。
線を選択したまま、「効果→パスの変形→ラフ」で上図のように設定し、文字のラインを少し崩します。その後、「オブジェクト→パス→パスのアウトライン」をでアウトライン化します。
これではまだ手書き風には見えませんが、この文字のラインを少し崩すだけで感じが違ってきますね。
塗を変形するため、Step02と同じようなながれで、どの文字でもいいので塗の1ヶ所を「グループ選択ツール」でクリックし、コントロールパネルのカラー(塗り)を選び、すべての塗りを選択「効果→スタイライズ→落書き」で上図のように設定しサインペン風に塗りつぶします。
その後「オブジェクト→アピアランスを分割」をします。ここで、文字の輪郭より少しはみ出すのが手書きの落書き風に見せるポイントです。この4工程だけで十分落書きのイラストに出来上がったと思います。
アピアランスを分割については「アピアランスを分割とは何でしょうか?」に詳しく載っていますので参考にしてみて下さい。
文字の色をカラフルにしていきます。「グループ選択ツール」で一文字ずつ塗を選択し好きな色を設定します。
モノクロがいい場合は色を変えなくていいですよ。
「角丸長方形ツール」で文字を囲み「効果→パスの変形→ジグザグ」で上図のように設定し、長方形をなみなみに変形させ、アピアランスを分割します。
step06で作った枠を手書き風に見せるため少し形を崩しラフにします。
「効果→パスの変形→ラフ」で上図の設定にし、なみなみした形を崩し手で描いたように変形させ、アピアランスを分割します。
拡大するとこんな感じに出来上がっています。Step06よりラフな感じになったので本当に落書きをしたようにみえますね。配色も表示しておきます。
マウスで周りの星や丸を適当にラフに描き、手書き感をアップさせています。色も、子供が使うような原色にすることでより落書き感が増していると思います。
落書き効果は設定次第でおおきく感じが変わってきますので色々ためして面白いイラストを作ってみてください。