今回はイラストレーターでペンツールを使わずに描くシンプルな桜の作り方をご紹介します。とてもシンプルな桜ですが、見た目も美しく、挿し絵や背景などによいのではないでしょうか。
ペンツールを使うのは苦手!!という方は多いかと思います。しかし、ペンツールを使わずともアイディア次第ではいくらでも美しい形を作ることができます。
制作の大まかな流れは、1枚の桜の花びらを作成し、回転コピーで複製して完成です。1枚の桜の花びらができれば8割がた完成です。ではまず、1枚の桜の花びらの作り方から見ていきましょう。とても簡単ですのでぜひお試しください。
楕円形ツールを用いて適当な大きさで楕円を描きます。色はピンクを選びます。この楕円は桜の花びらの原型となりますので自分のイメージしている桜の花びらの大きさを作成しましょう。
桜の花びらの先をカットします。
まず「多角形ツール」を使って適当な三角形を描き、「回転ツール」で三角形の角度を調節し、上図のように楕円に重ねます。
「選択ツール」で三角形と楕円を二つ選択し、[パスファインダー]パネル、前面オブジェクトで型抜きをクリックします。すると、後ろの面の楕円が前面の三角形で型抜きされ、右のような形になります。
だいぶ桜の花びらっぽくなってきましたね。
だいぶ桜の花びらっぽくなってきましたが、もう一工夫しましょう。花びらの根本部分をとがらせます。
[ダイレクト選択ツール]で桜の花びらの下の部分(丸みのある部分)のアンカーポイントを選択します。(選択されたアンカーポイントは白丸から黒丸に変更します。)
[アンカーポイントの切り換えツール]を選択し、先ほど選択したアンカーポイントをクリックします。すると花びらの形状が丸みをおびたものから先端が尖った形状へと変化します。
これでだいぶ桜の花びららしくなりましたね。あとはこの花びらを回転させてコピーするだけです。
作成した桜の花びらをコピーし、[リフレクトツール]を用いて反転して上図左のように配置します。 二つのオブジェクトはグループ化しておきます。(2つの花びらを選択し[右クリック→グループ])
[効果→パスの変形→変形]をクリックします。
回転を45度、3コピーに設定しOKをクリックします。
最後に花びらを選択し、[オブジェクト→アピアランスを分割]をクリックして出来上がりです。
シンプルな桜が完成しました!
楕円の形や切り抜きの形をアレンジしたり、回転コピーの数値を変えてみたりするとさらに違った桜ができますね。
また、より複雑な桜を作りたい!という方はイラストレーターでペンツールを使わずに作る桜2でも桜の作り方を紹介していますのでそちらも合わせてご覧いただければと思います。