スペインの熱い太陽を彷彿とさせる国内最大級のリーグ戦「ラリーガ(La Liga)」。日本国内でも情熱的なファンは多いでしょう。ラリーガ2023‐24は日々盛り上がりを増し、順調に対戦カードをこなしている状況ですが、何といっても名門バルセロナとレアル・マドリードの接戦模様が気になります。
手に汗握るラリーガマッチを人試合とも見逃すまいと、世界中の方がスクリーンに釘付けになっていると思いますが、試合結果を予想するラリーがオッズにも若干の動きがあり、今もハラハラドキドキする瞬間が続いています。前期の優勝チームは四年ぶりの王者奪還を果たしたFCバルセロナでしたが、今季はどのような展開になるのでしょうか?
ここでは優勝候補である強豪バルセロナとレアル・マドリードの2チームに着目し、現在レアルマドリードの後を追う前期優勝クラブ・バルセロナが、再度タイトル争いで追いつくことができるか?ということについて分析・解説をしていきましょう。もちろん、連続優勝の可能性についてもご紹介します。
バルセロナとレアル・マドリードの直近の状況
まずはじめに、2023年11月6日時点でのバルセロナとレアル・マドリードの状況から見ていきましょう。
バルセロナ4位、レアル・マドリード2位
この記事のタイトルからも想像できるように、現在のところバルセロナは4位、レアル・マドリードは2位となっています。トップを走るのはジローナで、3位はラージョ・バジェカーノ、5位はA・マドリードが続いています。早速、バルセロナとレアル・マドリードの勝利、ドロー、敗退、ゴール、得失点差、ポイントを見てみましょう。
勝利 | ドロー | 敗退 | ゴール | 得失点差 | ポイント | |
バルセロナ | 3 | 3 | 0 | 11:8 | 3 | 12 |
レアル・マドリード | 5 | 1 | 1 | 13:6 | 7 | 16 |
実は、数日前の結果ではバルセロナが3位でレアルマドリードを追う形でした。しかし、ラージョ・パジェカーノの大活躍で同クラブが3位に大浮上してきました。ほんの数日で順位が入れ替わる状況に、バルセロナファン、レアルマドリードファンもやきもきしているのではないでしょうか?ラリーガオッズの動きも目が離せません。国内のスポーツ情報メディアで直近の試合結果や選手の状況などをチェックしましょう。
バルセロナがVAR判定で強豪レアル・ソシエダを下す
現在4位のバルセロナは一試合とも敗退が許されない状況となっています。とくに11月5日の対レアル・ソシエダ戦は、3位に浮上するための重要な試合でした。この日、バルセロナは相手の猛攻撃と壁のようなディフェンス陣に苦戦していました。一方で、レアル・ソシエダ側も順位回復を狙うための勝利獲得に躍起になっていました。
0‐0で得点が入らないまま後半90分に突入しますが、ここで、バルセロナのロナルド・アラウージョがゴールを揺らします。一般の目にはゴールとしてカウントされたようには見えなかったため、VAR判定へと持ち越されますが、結果は「ゴール」となり、バルセロナが苦戦の勝利を収めました。
この試合は現在トップを走るジローナと2位のレアル・マドリード、そして3位のラージョ・バジェカーノに追いつくために、必要不可欠な勝利でもありました。VAR判定後のバルセロナチームの喜びようは、容易に想像がつきますね。
レアル・マドリードがジローナに首位を奪われる
強豪レアル・マドリードは、ラリーガ第12節でラージョ・バジェカーノと対戦し、0対0の同点で試合を終えました。第6節以降、ホームゲーム・アウェイゲーム共に勝利が続き、ラリーガトップを独走していましたが、ライバルクラブの一つラージョ・バジェカーノも7試合を負けなしで突破しているため、順位がパタパタと入れ替わったという状況です。
目立った勝利試合としては、10月28日の対エル・クラシコ戦が挙げられます。試合開始後6分、早々にバルセロナのイルカイ・ギュンドアンがゴールを決めます。しかし、後半中盤にジュード・ベリンガムの強烈なシュートが入り同点になります。観客がスタジアムで湧く中、試合終了間際にジュード・ベリンガムの連続ゴールが決まり2-1でドラマチックな逆転劇を見せつけてくれました。レアル・マドリードの快進撃に多くのファンが希望を膨らませていることでしょう。
そうとはいうものの、今までの過酷な試合を切り抜けるにあたり、レアル・マドリードはオーレリアン・チュアメなどスタメンを4人入れ替えています。前半戦に強いフラン・ガルシアやルカモドリッチなどを採用し、パフォーマンスの良いイシ・パラソン、アルバロ・ガルシアなどをスターティングメンバーに復帰させています。現在2位のレアル・マドリードがジローナを抜き、再び首位に躍り出るのかが期待されます。
レアル・マドリードを追うバルセロナ:特徴と注目選手
バルセロナがレアル・マドリードに追いつけるか?おそらく、他のクラブを応援しているとしても、気になる2チームであることでしょう。その結果を左右する両チームの注目スタメン選手を改めて振り返ります。
バルセロナには超一流アタッカーと完全アシストがズラリ
バルセロナは要塞レベルのディフェンス網が構築されていることで有名です。つまり、相手チームにゴールさせないことが勝利の可能性を高めることだと確信しているわけですね。それに加えて、超一流アタッカーと完全アシストに長けていることでも知られています。
各選手の過去の成績を見ても、数十のタイトルを獲得していたり、300試合以上の出場経験がある選手がゴロゴロいます。
イルカ・ギュンドアン:サッカーIQの高さを証明
まず、チームの大黒柱である「イルカイ・ギュンドアン」。現在32歳ですが、いままで名門クラブであるシャルケやボーフム、ドルトムント、マンチェスター・Cで腕を磨いてきました。もっとも、ブンデスリーガ時代は優勝経験もありDFBポカールも達成しています。前期リーグ戦ではキャプテンを務め、11ゴール、7アシストをマークし、さらにプレミアリーグ、FAカップ、そしてCLを成し遂げトレブルを獲得しています。
バルセロナがレアル・マドリードに追いつくことができるとするならば、イルカ・ギュンドアンの貢献が絡んでいるはずです。点取り王の名に恥じない華麗なパフォーマンスで、チームを優勝へと導いて欲しいですね。
ぺドリ:相手にボールを奪われない天才プレイヤー
ペドリは小柄ながらも技術力が極めて高い選手の一人です。独特なドリブルスタイルを持っていることから、相手選手にボールを奪われないスキルを完全に身に着けていると言われています。逆に、小刻みに動く素早いパフォーマンスで相手のボールを奪いに行くスピリットは、ラリーガでもトップクラスと言えるでしょう。ミスのパスワークでゲーム展開をガラリと変え、ファンを沸かすテクニックも持ち合わせているほどです。
一方で、チームがビハインド時には攻撃的な面もあり、ペナルティエリアに踏み入れてボールを奪い取ることも多々あります。
シャビ監督の見えないムチに選手が応える
ちなみに、バルセロナの平均年齢は26歳です。経歴レベルから見れば、中堅クラスでも他のクラブでしごかれもまれて一皮むけた強靭なプレイヤーが集合していると言えます。監督のシャビ・エルナンデスは「相手に得点を与えない」ことを軸に、ゴールキーパーとディフェンダーの徹底をまっとうしています。「冷ややかなストラテジスト」とも呼ばれるシャビ監督ですが、審判の判定に納得がいかないことも多く、退場を求められることもあったんですよ。
切れのあるパフォーマンスやミスのないドリブル、また審美眼が磨かれたGKスキルは、シャビ監督が送る見えないムチで培われたのかもしれません。バルセロナはラリーガの中でも監督と選手間のレスポンスがスムーズに行われていることでも知られています。これも、過去に結果をたくさん残したシャビ監督への忠誠心の表れだと言えます。
まとめ
バルセロナがレアル・マドリードに追いつき、タイトル連覇にこぎつけることができるか?その可能性は十分にあると言えます。主力選手には強靭アタッカーと敏腕アシスト、そして要塞レベルのディフェンス陣が構えています。もちろん、レアル・マドリードも勝利を重ねている状況ですが、今後の対戦カードで敗退やドローをしなければ、3位以上の順位に浮上する可能性は十分あるでしょう。あとは、レアル・マドリード、ジローナ、ラージョ・バジェカーノといった上位チームのパフォーマンス結果によります。
ラリーガをはじめ海外のサッカーブームは衰えることはありませんが、日本の国内サッカーチームの登録数も増加傾向は見られないものの、現状維持を保っています。今後はバルセロナやレアル・マドリードのような名門クラブへと移籍する選手も出てくると思いますが、何はともあれ2023‐24のラリーガは、バルセロナとレアル・マドリードの2チームの行方が強烈に気になりますね。