パスに沿って文字を入力する方法(Illustrator)

今回は文字をパスに沿って入力する方法をご紹介します。パスに沿って文字入力ができるので、 直線・曲線のオープンパスや、図形のクローズパスにも文字を沿わすことが出来ます。

今回は、直線、曲線のようなオープンパスに沿って文字を入力する方法を見ていきましょう。

Step01 線を描く

線を描く

上図のようにペンツールで線を描きます。今回は曲線ですが、オープンパスであればどんな線でも構いません。

線を描いた後、「文字ツール」または「パス上文字ツール」を選択し、パスの上をクリックします。

Step02 文字の入力

文字の入力

パスをクリックすると、上図のようにパスの上にカーソルが表示され、曲線の線が消えてガイドのようになります。

この状態で文字を入力するとパスに沿って文字が並びます。

このパスの上に並んだ文字の事を[パス上文字]と呼びます。

Step03 文字の位置の調整方法

文字の位置の調整方法

上図に表示されている3つの<ブラケット>をドラッグして文字の位置を調整します。

<開始点ブラケット>・<終了点ブラケット>は左右に動かして文字の位置を調整し、<中間点ブラケット>は左右に動かしたり上下にドラッグして文字を反転させることができます。

Step04 文字の位置の調整1

文字の位置の調整1

文字の並びが左寄りなので中心にくるよう調整します。

<開始点ブラケット>にポインタを近づけて矢印を表示させたら、上図のように中心に来るよう右にドラッグします。

Step05 文字の位置の調整2

文字の位置の調整2

<中間点ブラケット>は左右だけでなく、パスの反対側にドラッグすると文字が反転します。反対側に文字が配置されても調整の仕方は同じです。

Step06 文字が隠れてしまった場合

文字が隠れてしまった場合

上図の赤い四角いアイコンは文字が隠れていると表示されます。文字の長さよりもパスが短いため、文字がパスからあふれた状態になってます。

文字は<開始点ブラケット>と<終了点ブラケット>の間に表示されるので、この間が文字の長さより短いと文字が隠れた状態になるので、両端のブラケットで長さを調節します。

ただし、元のパスが文字より短い場合、ブラケットでは反転することしかできません。

Step07 文字の続きを別のパスで表示させる

文字の続きを別のパスで表示させる

隠れた文字の続きを同じ形で別の場所に表示することができます。

赤い四角いアイコンをクリックすると、ポインタの形が変わります。そのままの状態で表示させたい場所でクリックします。場所は後で調整できるのである程度の場所でかまいません。

すると、上図のように同じパスの形で文字の続きが表示されます。

Step08文字の調整1

文字の調整1

文字の大きさやフォントの種類を変える場合は<文字パネル>が便利です。文字が一部隠れている時も文字自体で調節もできます。

Step09文字の調整2

文字の調整2

文字の大きさを変えたくない場合、文字の間隔を調整して配置し間隔を狭めて隠れている文字を表示させることもできます。

今回は文字の大きさは変えたくないので、フォントサイズを変えずに文字の間隔を見ながら「トラッキング」の数値を設定しました。

Step10パス上文字に効果を適用1

パス上文字に効果を適用1

パス上文字を選択したら、文字ツールをダブルクリックし<パス上文字オプション>を開きます。

それぞれをの<効果>を適用させると上図の様な並びになります。文字の位置調整も今までと同じです。

Step11パス上文字に効果を適用2

パス上文字に効果を適用2

<パス上の位置>を適用させると、上図の様な文字の位置になり、調整も<効果>と同じく今までと同じです。

アレンジ

<スパイラルツール>に文字を添わせてみました。カーブの強さによって文字の間隔が広がるので、<文字パネル>を使って調整しています。

パスの状態であれば文字を好きな形に並べることが出来ます。

パスの苦手な方には少し難しいかもしれませんが、簡単な線でも文字を添わせれば意外と素敵なデザインに仕上がるかもしれませんよ。

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