イラストレーターで花のイラストの描き方をご紹介します。
花はよくデザインで使われるイラストです。背景や挿し絵、ちょっとしたアクセントなど使う機会は多いですよね。
アクセントに多用される花のイラストですが、ちょっとした花をいちいちペンツールで描いているのも非効率です。さささっと作くってしまえる小技が必要ですね。
制作の流れとしては、①楕円を描き回転&コピー、②内側に縮小した花を複製してイラストの完成です。慣れれば数分でできてしまいます。それでは実際に作り方をみていきましょう。
イラストレーターの楕円形ツールで適当な楕円を描きます。
この楕円は花びらの原型となります。楕円の横幅が狭ければ花びらがシャープな花に、太ければ丸っこい花になります。描きたい花のイラストをイメージして楕円を描いてみてください。
選択ツールで楕円を選択し、効果→パスの変形→変形をクリックします。
変形効果で上図のように設定し、OKをクリックします。
基準点を下にチェックを忘れずにして下さい。
(上図の意味は楕円を36°づつ回転させ、楕円下の基準点で9個コピーするという意味です。)
花の形のイラストが表示されました。
楕円を選択してオブジェクト→アピアランスを分割をクリックします。
形状が分割されました。
(ちょっとややこしいのですが、上図左の花はあくまで「効果」で見えている花で、実際の形状は楕円のままとなっています。アピアランスを分割をすることで実際の形状そのものを花の形に変形させます。詳しい説明はアピアランスの意味と分割とは?をご覧下さい。)
これで花のイラストの外側ができました!あとは内側に縮小した花を追加するだけです。
花を選択し、オブジェクト→変形→個別に変形をクリックします。
上図のように設定したのちコピーをクリックします。
すると花の内側に60%縮小された小さな花がコピーされました。
あとは内側の花に色(サンプルでは白)を塗って花のイラストは完成です。
イラストレーターでシンプルな花のイラストが完成しました。
非常にシンプルな花のイラストですが、色々なデザインに応用できます。イラストレーターで大きさや色を変えて散布させたり、ブラシに登録したりするのもいいですね。ぜひお試しください。
(関連記事:お花のイラストの作り方)