イラストレーターで両端が三角にカットされたリボンのブラシの作り方をご紹介します。
両端が三角にカットされたリボンのブラシを作ります。ブラシの登録はドラッグすれば簡単にできますが、今回は両端の形が違うブラシを登録するので、少し登録の方法が違います。
そして、斜めのストライプ模様のリボンの作り方もご紹介していますので、ぜひ作ってみて下さい。
長方形ツールで上図を参考にしてパーツを作ります。
茶色の正方形をベースに各パーツを配置して、模様を作ります。
ピンクの3つのオブジェクトを選択し、シアーツールをダブルクリックします。ダイアログを設定し、斜めに変形します。これがリボンのブラシの中間の部分になります。
変形後、[全てのオブジェクトを選択→(Ctrl＋C)コピー→(Ctrl＋V)ペースト]します。
コピーしたリボンの模様を使います。
ベースの正方形を選択し、回転ツールをダブルクリック。ダイアログを設定しコピーをクリックします。
回転コピーした正方形の右側のアンカーポイントを、コピー元の正方形の中心に合わせます。
[すべてのオブジェクトを選択→パスファインダー→分割]をします。回転コピーした正方形が重なっていた部分を、ダイレクト選択ツールを使って削除します。これでリボンの左端ができました。
すべてのオブジェクトを選択し、リフレクトツールをダブルクリックします。ダイアログを設定し、コピーをクリックして水平コピーします。
続いてコピーしたオブジェクトを選択し、もう一度リフレクトツールを使って、右に反転します。
リボンのブラシのパーツができました。
サイドタイルがブラシの中間。最初のタイルと最後のタイルはブラシの両端になります。
リボンの両端を一つずつ「スウォッチパネル」にドラッグして登録します。リボンの左端が「パターン1」、リボンの右端が「パターン2」で登録されました。
※登録名は個々の使用状況で違ってきます。
続いて、ブラシの中間のパーツを「ブラシパネル」にドラッグします。新規ブラシはアートワークを選択します。
パターンブラシオプションを設定します。上図のように、右から2番目の最初のタイルをクリックし、スウォッチパネルに登録した「新規パターンスウォッチ1」を選択します。
一番右の最後のタイルには、「新規パターンスウォッチ2」を選択します。これで、両端がカットされたリボンのブラシが登録されました。
直線や楕円ツールの線に、登録したリボンのブラシを適用しました。直線は端があるので、リボンの切れ目がありますね。円形は切れ目がないので、丸いリボンの線になりました。
ペンツールで描いたものに、リボンのブラシを適用しました。ロゴの周りのリボンは線幅ツールを使って、幅広く変形しています。
線幅ツールについては曲線の矢印の描き方（発想の逆転編）を参考にして下さい。
ペンツールで描いたものをアウトライン表示してます。
ペンツールを使って、フォントをトレースし、周りのリボンの枠もペンツールで描きました。
今回、リボンのブラシなので角の部分は作っていません。ペンツールで描くときはリボンの柔らかさを表現できるように、丸みを出すとリボンらしいロゴやパーツが作れます。