イラストレーター 線パネルの使い方について

線パネルでは、線の太さを設定するだけでなく、線の両端の形や、角の形を変える事ができます。また点線や矢印も作る事ができます。

細かな設定をすることで、オブジェクトの印象も変わってきますので、ぜひこの機会に線パネルを使いこしてください。

1.線パネルの表示の仕方

線パネルの表示の仕方

メニューバーの[ウィンドウ→線]で表示します。ショートカットキー[Ctrl+F10]

2.線幅の使い方

線幅:線の太さを設定します

線幅の使い方

テキストボックスに直接値を入力するか、ポップアップメニューの一覧から数値を選択し、線の太さを設定します。線はパスを中心に位置します。
※(初期設定はパスを中心に線幅が設定されます。線の位置を変えるには、線の位置を使って設定します。)

線幅を0ptにすると[線:なし]になります。1pt=(0.35mm)

3.線端の使い方

線端:線の両端の形を設定します(オープンパスのみ適用)

線端の使い方

[バット線端]:線の両端の形が直角形になります。線はアンカーポイントから飛び出しません。

[丸型線端]:線の両端が丸い形になります。アンカーポイントから半円が飛び出します。飛び出した半円の大きさ(半径)は、線幅の半分(1/2)の大きさになります。

[突出線端]:線の両端の形が直角形になり、アンカーポイントから飛び出します。飛び出た部分の大きさは、線幅の半分(1/2)の大きさになります。

4.角の形状の使い方

角の形状:パスの折れ曲がった角(コーナーポイント)の形を設定します

角の形状の使い方

[マイター結合]:角が尖った形になります。(尖らない場合は、比率で設定します。)

[ラウンド結合]:角が丸い形になります。丸の半径は線幅の1/2の大きさです。

[ベベル結合]:角が面取りされたような角張った形になります。

[比率]:マイター結合の、角の尖りを設定します。

角の形状の使い方 比率

角の長さが「線幅」×「比率」を超えるとベベル結合になります。マイター結合を選択しても、比率の値によって自動的にベベル結合になります。

コーナーポイントの角度によって、比率が変わってきます。値は1~500まで設定可能です。

5.線の位置の使い方

線の位置:線をパスのどの位置にくるようにするか設定します

線の位置の使い方

[線を中央に揃える]:パスを中心に線を配置。

[線を内側に揃える]:パスの内側に線を配置。

[線を外側に揃える]:パスの外側に線を配置。

※オープンパスには適用しません。クローズパスのみ適用します。

線の位置の使い方 オブジェクトの違い 

線の位置でオブジェクトの大きさが変わります。アピアランスを分割する前に、線の位置が正しく設定されているか必ず確認してください。
参考記事:アピアランスを分割とはなんでしょうか?

6.破線の使い方

破線:破線・点線を作ります

破線の使い方
破線にチェックを入れ、テキストボックスに値を入力して、破線・点線を作ります。

破線・点線についてはイラストレーターで破線・点線の作り方で詳しく説明していますので、こちらを参考にして下さい。

7.矢印の使い方

矢印:線の両端に矢印を作ります

矢印の使い方

矢印の種類を選択して、矢印を作ります。

矢印については矢印のイラストの作り方(イラストレーター)で詳しく説明していますので、こちらを参考にして下さい。

8.プロファイルの使い方

プロファイル(可変線幅プロファイル):線の太さに強弱(太細)をつけます

プロファイル(可変線幅プロファイル)の使い方

プロファイルのメニューには6種類の線が登録されています。一番太い部分が線幅で設定した線の太さになり、元に戻すには均等を選択します。

オープンパスの場合、線端を設定できます。クローズパスには、角の形状を設定できますが、線の位置は使用できません。

「軸に沿って反転」「軸を基準に反転」は、パスを軸にして、線の向きを変えます。線幅ツールで線の太さを変えたものにも使用できます。

線幅ツールを使用した記事もあるのでこちらも参考にしてみて下さい。曲線の矢印の描き方(発想の逆転編)

Share

  • Add this entry to Hatena Bookmark

Follow Me