Photoshopの自動処理を使ってパノラマ写真を作成します。
今回は連続撮影した複数の写真を合成してパノラマ写真を作ります。ひたすら地味に写真を重ねる面倒な作業はなく、自動で複数の写真を並べてパノラマ写真を作ります。
パノラマ写真を作るには、いくつかポイントがありますが、いちばんのポイントは使用する写真が、15~40%ほど重なった物を使用すると一番きれいにパノラマ写真を作る事ができます。
パノラマ写真を作成した後は、写真の補正やトリミングもしています。ぜひお試しください。
今回はこの連続撮影した6枚の写真を使って、パノラマ写真を作ります。
[ファイル→自動処理→Photomerge]で、ダイアログボックスを開き「参照」をクリックします。
合成する写真を複数選択し、「レイアウト:自動設定」「画像を合成」」にチェックを入れ「OK」をクリックします。
オプションの設定は使用する写真の条件によって変わってきます。合成結果が不自然な場合は設定を変更してやり直してください。
写真を合成中は上図のような進行状況を表示するダイアログが表示されます。使用する画像の大きさ、枚数によって処理時間が異なります。
自動でパノラマ写真を作る事ができました。
レイヤーマスクを使用して合成しているので、つなぎ目が不自然な部分はマスクで調整することができます。拡大表示をしてつなぎ目に不自然な部分がないか確認してください。
あとは完成したパノラマ写真の角度や色味を調整し、トリミングをします。
(参考記事:Photoshopのマスクの基本的な使い方)
完成したパノラマ写真は少し傾いています。「ものさしツール」で傾きの角度を測った後、[編集→画像の回転→角度の入力]、またはオプションパネルの「角度補正」で傾きを補正します。
パノラマ写真を作成すると、写真がきれいに繋がるように自動で変形をするため、周りに余白ができます。このままトリミングをしてもいいですし、せっかくなので余白部分を補ってもいいかと思います。
[編集→塗りつぶし→コンテンツに応じる]で、余白部分を埋めます。うまく塗りつぶしがされなかった部分は「コピースタンプツール」などで修正します。
画像の角度修正でできる空白を補う方法(PhotoshopCS5)
トーンカーブを使って、明るさやコントラストを補正することで、よりパノラマ写真に立体感がでます。
トーンカーブで写真を手軽に補正する方法(Photoshop)
余白部分や必要ない部分があったり、任意のサイズにする時はトリミングをします。
パノラマ写真の完成です。自動処理なので本当に簡単に作る事ができます。
パノラマ写真を作るには、枚数が多ければいいというわけでもないですし、重なりが多すぎても駄目です。使用する写真よって仕上がりに出来・不出来がありますが、自動で画像の変形もしてくれるのでとても便利ですね。