イラストレーターで雪輪文様のイラストを作ります。
雪輪文様は年賀状や寒中見舞いなどで使用することが多い素材です。背景にちょっとした飾りとして使用したり、雪輪文様の中にイラストを入れフレームとしても使えます。
作り方は簡単で「ペンツール」を使わずに「回転ツール」や「パスファインダー」を使って作ることができます。
「角丸長方形ツール」で、細長いカプセル状のオブジェクトを作成します。
「回転ツール」を選択して、ダイアログで[角度:20°]に設定しコピーをします。続いてCtrl+Dを7回して回転コピーを繰り返し、オブジェクトを一周させます。これで菊の花のような形になります。
(参考記事:イラストレーターの回転ツールの使い方 )
菊のお花のような形になったオブジェクトを選択し[パスファインダー→合体]をします。モコモコしたの形のオブジェクトができます。続いて「回転ツール」で[角度:10°]で回転します。
(参考記事:イラストレーターのパスファインダーを今日から使いこなそう)
「楕円形ツール」で[20px]の正円を作成します。
モコモコにしたオブジェクトと小さい正円のタテの軸を揃えます。小さい正円の中心を、モコモコのオブジェクトのくぼみより、少し下にずらして配置します。
小さいオブジェクトを選択した状態で「回転ツール」を選択します。モコモコのオブジェクトの中心を軸にして[60°]ずつの回転コピーを5回繰り返します。
雪輪文様の特長である6つの切れ込みを作ります。
すべてのオブジェクトを選択し[パスファインダー→前面オブジェクトで型抜き]をします。小さいオブジェクトが重なっていた、すべての部分が型抜きされます。
これで雪輪文様のベースができました。あとは使用する目的に合わせて線を設定します。
今回は例として2重線の雪輪文様にします。「線パネル」で線を設定します。型抜きした切り込みの角に、丸みをつけると柔らかな雰囲気になります。
線の形状や太さは任意で設定して下さい。
雪輪文様を2重にしたいので内側に一回り小さい雪輪文様を作成します。
雪輪文様のオブジェクトを選択し[オブジェクト→パス→パスのオフセット]をします。プレビューを見ながら作成する大きさを設定します。
内側にもう一つの雪輪文様のオブジェクトができたら、「線パネル」で線を設定します。
雪輪文様のイラストが完成しました。
使用するツールが使いやすい物だったので、簡単に作れたと思います。線のカラーは背景や他のイラストに合わせて変更してください。
左図は線の色を一つずつ変え、塗りに鹿の子模様を使用しました。右図は雪輪文様の中に梅のイラストの作り方(Illusutrator)で作成した梅を配置しました。
フレームとして使用できるように、線の色だけを設定しています。このようにいろいろと幅広く使え、アレンジもしやすい素材です。
また、雪輪文様は冬のイメージが強い素材ですが、涼しさを表見するために夏の浴衣の模様にも使用されます。
こちらもチェック!:イラストレーター 松のイラストの描き方。イラストレーターで竹のイラストの描き方