イラストレーターで飾り枠を簡単に作る方法をご紹介します。飾り枠は自分で作ろうと思ってもなかなか難しいデザインですよね。
今回は初心者の方にも簡単に作れるよう、イラストレーターでペンツールを使わずに作れる飾り枠の作り方をご紹介をします。イラストレーターには便利な機能があるんですね。
イラストレーターの「鉛筆ツール」で上図のようにざっくりと飾り枠のラインを描きます。多少のガタガタは気にせずに、作りたい飾り枠をイメージして描いて下さい。
上図のようなガタガタで本当に飾り枠ができるか不安になるかもしれませんが、ちゃんときれいなラインの枠ができますよ。
片側の縦横の枠が描けたら、枠のラインを滑らかにしていくためパスのレイヤーをクリックするか、直接パスを(Ctrl+クリック)で選択します。
「スムーズツール」を選択し一番下のパスを選びます。
Step02で選択したパスをイラストレーターの「スムーズツール」を使ってパスの上をなぞるようにドラッグし、なめらかなラインにします。
一度でなめらかにならない場合はちょうどいいなめらかなラインになるまで何度かなぞり、多少崩れた形は「ダイレクト選択ツール」で調整して下さい。
Step03の「スムーズツール」を使って調整した前後の拡大図です。
少しラインがなめらかになりましたね。この後はStep03と同じ流れで、イラストレーターで一つずつパスを選択して全体の枠のバランスを見ながらラインをなめらかに調整していきます。
縦の枠のラインの調整ができました。まだ半分ですがかなり飾り枠らしくなってきましたね。
横の枠のラインも同じように整えます。
ガタガタした枠のラインをすべてなめらかにしました。
どうですか、最初に描いたざっくりとしたラインがなめらかになり、きれいな枠に近づいてきました。
イラストレーターですべてのパスを選択して枠の線の太さを2ptに変え、パスをアウトライン化します。[オブジェクト→パス→パスのアウトライン]。(参考記事:イラストレーターの文字のアウトライン化について)
後はパスの位置を調整します。きれいにラインを合わせているようでも、拡大すると離れてたり、はみ出してたりするので見やすいように拡大して位置を調整し、きれいに整えて下さい。
線を太くすることでStep07の時よりも飾り枠らしさがでます。
イラストレーターで丸い飾りをつけていきます。イラストレーターの「楕円ツール」でShiftキーを押しながら、枠に合う大きさ違いの正円を4種類ほど作り、それを<Alt+ドラッグ>でコピぺしながら取りあえず配置していきます。
全体に配置し終わったら、正円を枠全体に合う大きさに調整します。
枠の先端と丸がくっついてるか拡大して確認し、合っていなければ位置を調整して下さい。この丸い飾りの大きさや位置で飾り枠の印象が変わってきますので、全体のバランスを見ながら配置するといいと思います。
すべての枠と正円が重なっているのを確認したら上図のようにイラストレーターの[パスファインダー→合体]でパスを合体します。
これで、飾り枠のイラストの完成です。
最後にStep09で作成した枠を[コピー→180°回転→縮小]して右上に配置して完成です。
どうでしたか?とても簡単だったと思います。
今回はイラストレーターのペンツールを使わないでシンプルな飾り枠を作ってみました。パスを使って描くのが苦手だったり、自分で飾り枠を作ったことのない方にはチャレンジしやすかったのではないでしょうか。
簡単な作り方ですが形を変えれば、もっともっと素敵な飾り枠ができるはずです。ぜひお試しください。
(関連記事:イラストレーターでアンティーク調の枠(フレーム)を作成)