クラフト紙の背景テクスチャとヴィンテージ風デザイン

の作り方を解説していきます。クラフト紙のちょっと古めな質感と文字のかすれ具合がなかなか良い味を出してますね。

作り方は、Photoshopでクラフト紙の背景テクスチャを作成し、イラストレーターで文字やデザインパーツを作り、Photoshopにペーストしていきます。

今回のチュートリアルは、クラフト紙のテクスチャの作り方(Photoshop)、文字をかすれさせる方法(Illustrator)など重要なTipsが満載です。作業工程は長いですが、一つ一つ丁寧に作っていけば必ず作れます。かっこいいデザインですのでぜひマスターしてみて下さい!

Step01 Photoshopで新規設定

Photoshopで新規設定

まずはPhotoshopでクラフト紙の背景テクスチャを作成します。

Photoshopで[新規]ダイアログボックスを開き、設定を上図のようにサイズ800×600ピクセルにして下さい。

Step02 レイヤーをべた塗り

クラフト紙のテクスチャ作成開始

[レイヤー→新規塗りつぶしレイヤー→べた塗り]をクリックして、塗りの色を#958054に設定します。

Step03 新規レイヤーを作成

新規レイヤーを作成

[レイヤー→新規→レイヤー](またはレイヤーパネルの[新規レイヤーを作成])をクリックします。レイヤー1が作成されました。

Step04 雲模様1、雲模様2を適用

雲模様1、雲模様2を適用

作成したレイヤー1に[フィルター→描画→雲模様1]を適用させます。そのまま続けて、[フィルター→描画→雲模様2]を適用させます。

Step05 エンボスを適用

エンボスを適用

続けて[フィルター→表現手法→エンボス]をクリックします。

レイヤー1にエンボスが適用されました。

Step06 描画モードを[リニアライト]に変更する

描画モードを[リニアライト]に変更

さらに続けて[レイヤーパネル](ウインドウ→レイヤー)でレイヤー1の描画モードを[リニアライト]に変更します。

Step07 クラフト紙のテクスチャが完成!

クラフト紙のテクスチャが完成!

レイヤー1にリニアライトが適用され、しわのあるクラフト紙のような背景テクスチャが完成しました!

Step08 イラストレーターで文字を入力

イラストレーターで文字を入力

続いてイラストレーターでデザインパーツを作っていきます。

イラストレーターでベースとなる文字を入力します。フォントは太めのArialを使用しています。

また、今後の作業のために文字はアウトライン化(右クリック→アウトライン化)、グループ解除、複合パスを作成(オブジェクト→複合パス→作成)し、レイヤーをロックしておいて下さい。

(文字のアウトライン化についてはイラストレーターで文字を加工、変形する方法をご参考下さい。)

Step09 文字をかすれさせる

文字をかすれさせる

文字をかすれた感じにしていきます。

文字の上を粗めのブラシでランダムになぞります。ブラシは[アート_木炭・鉛筆]を使用しています。

Step10 ブラシをレイヤーの背面に配置

ブラシをレイヤーの背面に配置

続いて、ブラシのアピアランスを分割(オブジェクト→アピアランスを分割)し、複合パスを作成(オブジェクト→複合パス→作成)します。

さらに、ブラシのレイヤーを背面に移動(右クリック→重ね順→最背面へ)します。

Step11 パスファインダーで型抜き

パスファインダーで型抜き

文字のレイヤーのロックを解除し、文字とブラシの二つのレイヤーを選択します。

[パスファインダーパネル](ウインドウ→パスファインダー)を開き、[背面オブジェクトで型抜き]をクリックします。

Step12 かすれた文字の完成

かすれた文字の完成

文字が背面のブラシで型抜きされ、かすれたような文字が出来上がりました!

なお、かすれた感じの作り方はかすれスタンプ風に加工したイラストの作り方(Illustrator)にも解説が載っています。こちらも参考にご覧下さい。

Step13 文字をクラフト紙のテクスチャにペースト

文字をクラフト紙のテクスチャにペースト

イラストレーターで作成した文字を、クラフト紙の背景テクスチャにペーストします。

[ペースト形式]ダイアログボックスが開きますので、[ピクセル]にチェックを入れます。

Step14 文字の描画モードをソフトライトに変更する

文字の描画モードをソフトライトに変更する

ペーストした文字の描画モードを[ソフトライト]に変更します。

文字のレイヤーをアクティブにして、[レイヤーパネル]で[ソフトライト]をクリックします。

Step15 文字が背景のクラフト紙に馴染んだ

文字が背景のクラフト紙に馴染んだ

文字に[ソフトライト]が適用され、背景のクラフト紙のテクスチャにうまく馴染みました!

Step16 イラストレーターでインクのシンボルを抽出

イラストレーターでインクのシンボルを抽出

今度はイラストレーターでインクがにじんだようなシンボルを抽出します。

イラストレーターで[シンボルパネル→右上矢印クリック→シンボルライブラリを開く→暗いベクトルパック]をクリックします。[暗いベクトルパック10]をアートボード上にドラッグ&ドロップし、コピーしておきます。

Step17 滲んだインクをクラフト紙にペースト

滲んだインクをクラフト紙にペースト

イラストレーターで抽出した[暗いベクトルパック10]をPhotoshopにペースト(ピクセル形式)し、描画モードを同様に[ソフトライト]に変更します。

Step18 他のデザインパーツもクラフト紙にペースト

他のデザインパーツもクラフト紙にペースト

同様に他のシンボルもクラフト紙にペーストし、描画モードを[ソフトライト]に変更していきます。

上図を参考にイラストレーターからシンボルを抽出し、ペーストしていって下さい。(必要に応じて反転させたり、サイズを変更して調節します。)

出来上がり!

(完成!)

最後に「Design Tips」の下に文字をペーストして出来上がりです!

Photoshopの描画モードを[ソフトライト]にすることで、文字とシンボルがクラフト紙のテクスチャとうまくマッチしていますね。

紙のテクスチャはよく使うデザインパーツです。塗りの色やエンボスの設定、描画モードを変えるだけでも様々な紙の表現ができます。ぜひ一度お試し下さい。

関連記事:和紙のテクスチャをPhotoshopで作る方法

関連記事:かすれたようなフォントの作り方(Photoshop)

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